7 しかし、わたしは真実を言います。わたしが去って行くことは、あなたがたにとって益なのです。それは、もしわたしが去って行かなければ、助け主があなたがたのところに来ないからです。しかし、もし行けば、わたしは助け主をあなたがたのところに遣わします。ヨハネの福音書16章7節)
15章でイエスキリストは弟子たちに、世の憎しみに直面することを語りました。キリストがそのことを前もって話したのは、16章1節にあるように、彼らがつまずかないためです。16章2節には、この世の迫害者は自分は神に奉仕していると思うとあります。つまり彼らは良いことをしている、正しいことをしているという確信のもとに、迫害を行うということです。弟子たちがそのことを知らなければ、迫害に直面した時、驚きと失望で、信仰が萎えてしまうかもしれません。それゆえ、キリストは前もって弟子たちにそのことを伝えました。
そしてキリストが語ったことを思い出させてくださるのが、助け主である真理の御霊です。御霊とは聖霊なる神のことです。聖霊は、キリストを信じる者一人一人のうちに住まわれ、キリストのことばを思い出させ、信仰を支え、私たちを導きます。キリストは弟子たちに、自分が去って行くことは、弟子たちのとって益であると語りました。
キリストはこの地上生涯で、肉体という人間の限界をまとって歩まれました。しかしキリストが去り、聖霊が来られるとき、そのような限界がなく、キリストを信じる者のうちに聖霊を通して住まわれ、私たちを助けてくださるのです。私たちの信仰生活において、この助け主の存在を決して忘れてはならないのです。