「心を騒がしてはなりません」(ヨハネの福音書14章1−14節)

1 「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。(ヨハネの福音書14章1節)

イエスキリストが十字架にかかって死ぬ時が迫りつつある時です。ユダもキリストを裏切るために、交わりから出て行きました。まさに深い暗闇が覆う状況にあります。その中でキリストは弟子たちに言いました。「子どもたちよ。わたしいましばらくの間、あなたがたといっしょにいます。あなたがたはわたしを捜すでしょう。そして『わたしが行く所へは、あなたがたは来ることができない』とわたしがユダヤ人たちに言ったように、今はあなたがたにも言うのです。(13章33節)キリストはどこに行くのだろう、ついて来ることはできないとはどういうことか、弟子たちは大きな不安に襲われたと思います。

その時語った言葉が14節1節です。「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。心が騒ぐ時、一番必要なのは信頼ではないでしょうか。私たちが全面的に信頼をおくに値する対象を持っているのかどうかが、私たちを不安や恐れから解放する鍵であるのです。

この世の中はこれからどうなるのだろうか、自分の人生は将来どうなるのだろうか、今の生活を維持していくことはできるのか、私たちの周囲には不安や恐れの要素が満ちています。その中で、一貫して変わらず、歴史のさまざまな激動を乗り越えてきたものがあります。それが聖書です。私たちが聖書を信じ、聖書の神であるイエスキリストに信頼をおくときに、私たちは不安や恐れから解放されるのです。

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