「父が遣わしたイエスキリスト」(ヨハネの福音書10章31−42節)

33 ユダヤ人たちはイエスに答えた。「良いわざのためにあなたを石打ちにするのではありません。冒涜のためです。あなたは人間でありながら、自分を神とするからです。」(ヨハネの福音書10章33節)

イエスを石打ちにしようとするユダヤ人に対して、イエス様はこう言われました。「わたしは、父から出た多くの良いわざを、あなたがたに示しました。そのうちのどのわざのために、わたしを石打ちにしようとするのですか。」(32節)イエスキリストの、父なる神様の御名によって行うわざそのものが父なる神様が語っておられることそのものである、つまり父なる神様のメッセージそのものであることをイエス様は語りました。しかしユダヤ人たちはそれを神への冒瀆ととらえ、イエス様を受け入れませんでした。

ユダヤ人たちは自分たちこそが神を知っていると思っていました。しかし真の神であり、神の御子であるイエスキリストを受け入れず、むしろ抹殺しようとしたのです。それは、意識しているにせよ無意識であるにせよ、真の神を信じ受け入れることは、自分はその神にひれ伏さなければならないことを知っているからであると言えます。自分を神のようにする、これが人間の罪の本質的なことなのです。

確かに真の神は聖であり、崇高な方であり、私たち人間はその神にひれ伏すものです。しかしその神は私たち人間を本当に愛し、人間の罪を赦すために、御子キリストが人となって私たち人間に近づき、十字架の上で自らのいのちを捧げられたのです。私たちはこの真の神との親しい交わりに招かれているのです。そのことに多くの人々が目が開かれ、イエスキリストを信じ受け入れることを心から願っています。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です