「神の恵みによって立ち上がる」(ヨハネの福音書21章1―14節)

6 イエスは彼らに言われた。「舟の右側に網をおろしなさい。そうすれば、とれます。」そこで、彼らは網をおろした。すると、おびただしい魚のために、網を引き上げることができなかった。(ヨハネの福音書21章6節)

ヨハネの福音書も最終章である21章に来ました。ペテロをはじめとするキリストの弟子たちがガリラヤ湖で復活したキリストと再会する場面です。ペテロにとって、キリストを3度否定したことは大きな罪責感となって、なかなか立ち直れなかったことが伺えます。3節で「私は漁に行く」と言っていますが、これは漁師に戻るという意味合いがあります。自分は漁師が一番似合っている、漁師として活躍した自分の戻ろう、そんな思いがあったのではないでしょうか。キリストに従っていくことができなかった挫折感を、この言葉の背後に感じることができるのです。

そんなペテロにキリストは再び出会ってくださいました。そして漁に出ても何も取れなかったペテロたちでしたが、キリストの言うことに従ったとき、おびただしい魚が取れたのです。この光景は、かつて最初にキリストから召し出された時のものと似ています。かつてペテロたちは、神の恵みを体験して、そしてキリストに従っていきました。キリストはもう一度神の恵みによって、ペテロたちを再度召し出そうとされています。

私たちは自分の力でキリストに従っていくことはできません。神の恵みを信じる信仰を通して、神が私たちにキリストに従う力を与えてくださるのです。私たちはとてもつまずきやすい者です。そんな私たちに必要なのは、神は恵み豊かなお方であることを信じる信仰なのです。

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