33 わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」(ヨハネの福音書16章33節)
イエスキリストが十字架にかかって死なれる時が近づいてきていますが、弟子たちはまだ、その緊迫した状況が分かっていません。その中でキリストは弟子たちを励まし続けました。
33節でキリストは、キリストにある平安について弟子たちに語りました。そして世にあって患難があることも語りました。キリストを信じる私たちにも患難があります。キリストを信じることによって、問題や試練がなくなるわけではありません。いやむしろ、より大きな問題や激しい試練に直面することもあると思います。キリストは明確に患難があると語り、患難がなくなるのではなく、むしろ患難があることを約束しているのです。
しかしキリストは全人類の罪を負って十字架にかかって死なれ、そして三日目によみがえられたのです。キリストは罪と死を打ち破ったことを示しています。罪と死が支配するこの世に打ち勝ったのです。ここに私たちに与えられたキリストにある平安の根拠があります。たとえどのような患難に直面しようとも、キリストにある平安は奪われることなく、私たちはキリストの勝利に預かる勝利者として歩むことができるのです。