「苦しみが喜びへ」(ヨハネの福音書16章16―24節)

22 あなたがたにも、今は悲しみがあるが、わたしはもう一度あなたがたに会います。そうすれば、あなたがたの心は喜びに満たされます。そして、その喜びをあなたがたから奪い去る者はありません。(ヨハネの福音書16章22節)

イエスキリストは弟子たちに「しばらくするとあなたがたは、もはやわたしを見なくなります。しかし、またしばらくするとわたしを見ます。」(16節)と語りました。キリストはご自分の十字架の死と、その後三日目によみがえることを語ったのです。しかし弟子たちには、キリストが何を語っているのか理解ができませんでした。

よみがえるキリストに再会するとき、弟子たちは大いに喜びます。しかしその喜びに至る過程には、キリストの十字架の死という悲しみに直面しなければならなかったのです。

私たちの信仰生活にも同じことが言えます。信仰生活に喜びが満ち溢れるためには、私たちはまず自分自身の罪の現実に向き合わなければなりません。そこには苦しみや痛み、悲しみがあります。しかしそれは、女性が出産する時の産みの苦しみです。新しい命と希望、そして永遠に奪われない喜びに至る一時的な過程に過ぎないのです。

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